【八千代市】管理栄養士さんの長年の夢♪お惣菜屋さん「そうざいスタンドアンディ!」が八千代市大和田新田にオープン!
2025年6月2日(月)、大和田新田に「そうざいスタンド アンディ!」がオープンしました!うっかりすると通り過ぎてしまいそうな所ではありますが、ここは、店主さんの長年の夢と周囲の人々の温かい協力によって誕生した、小さな「町のお惣菜屋さん」です。
場所は成田街道と工業団地の交差点のところに位置しており、並びには「居酒屋 民榮」さんがあります。
店舗は少し奥まっていますが、以前あった不動産屋さん「タウンズ」さんの庇が目印です。
お料理の得意なお母さんの元で小さい頃から料理に親しみ、すでに中学生の頃には「将来はお惣菜屋さんになりたい」と周囲に語っていたという店主の大村さん。その夢を叶えるまでの道のり、そして「アンディ!」ならではのこだわりについて、お話を伺いました!
料理上手なお母さんはなんと、早い段階から包丁など使わせてくれていたんだそう。「母と一緒に台所に立ち、作った料理を家族が美味しいと喜んで食べてくれる経験が、料理の原点になっています」と語ります。
大人になり、白井市の給食調理員として長年勤めた後、念願のお惣菜屋さんを開くために一旦自宅で料理教室を始め、ステップアップを図ります。料理教室は「わたしのソーセージ」という自家製ソーセージのお教室だったんですって。
料理教室と同時進行で、八千代緑が丘駅の「町の駅」でのパート経験も、現在の「アンディ!」に繋がっています。そこで出会った農家さんとの縁は今も続き、食材の調達やアドバイスが、大村さんの心強い支えとなっています。
店舗探しでは、資金がないため賃料の安い場所を探し、お店の改装も友人・知人・家族総出のDIYで仕上げたというエピソードも。手作りへのこだわりは、料理だけでなくお店作りにも現れています。店舗入口近くの素敵なピンク色の壁面には、店主さんが以前「町の駅」で出会った工務店の方とのエピソードがあります。
その工務店の奥様もお惣菜屋さんをオープンしたばかりで、店主さんの相談に親身になって耳を傾けてくれたそうです。店舗のテーマカラーを決める際も、「この色味はどう?」と、某有名コーヒーチェーン店でも使用されている色を勧めてもらい、なんとペンキの提供もしてくれたんだそう。
多くの人に「応援しているよ」「楽しみにしているよ」と声をかけてもらったことが、大きな力になったと言います。「もし一人だったら、途中で諦めていたかもしれない」と語る言葉からは、周囲の協力と支援が、開店への大きな原動力となったことが伝わってきました。
「アンディ」!のスペシャリテは、なんと言っても自家製ソーセージ。実はソーセージの製造には、10度以下という非常に厳密な温度管理が不可欠。ひき肉の温度が少しでも上がってしまうと、ぼそぼそとした食感になり、美味しさが損なわれてしまうのだとか。
そのため、店主さんはキンキンに冷やした手で、キンキンに冷えたひき肉をこねるという繊細な作業を行っています。これからの暑い季節は、この温度管理がさらに難しくなるため作るのも難しくなるとの事。今秋の涼しくなるまでお休みとなるソーセージ、味わってみたい方はお早めに。粒マスタードも自家製です。
実際に「アンディ!」の惣菜とお弁当を味わってみました。どれもが「奇をてらわない、正しいお惣菜」という言葉がぴったり。
もずく山芋:つるつるとした喉越しが楽しい一品。酸味が控えめでしっかりとした味わいなので、酸っぱいものが苦手な方にもおすすめです。そうめんの具としても相性が良さそうです。
キムチ:酸味よりも深い旨みが感じられるキムチ。「うちのは時間が経っても酸っぱくなりにくいんです」というお話も納得の、味わい深いお味。
白和え:白和え好きにはたまらない一品!甘さを想像して口にすると、春菊の個性が際立つ香りが鮮烈なパンチを与えます。豆腐のコクとの組み合わせが絶妙で、思わず箸が止まりません。
そして、手作りお弁当には、店主さんの温かさが詰まっていました。
- 切り干し大根は独特の臭みはなく、シャクシャクとした歯触り。出汁がしっかり染み込んでいて、ご飯が進みます。ちくわの天ぷら、ゆで卵の定番のおかずも、手作りならではの優しい味わい。
- キーマカレーは甘めの味付けがご飯によく合い、食欲をそそります。箸休めのお新香、きゃらぶき、ひじきはどれも強めの味付けで、ご飯との相性抜群!鶏そぼろは砂糖と醤油でシンプルに味付けされていますが、肉の旨みがぎゅっと凝縮されています。
- シンプルに焼かれた鮭には自家製の「ゆずこマヨ」(柚子胡椒マヨネーズ)。おかずの王様のような存在感に。コロッケは冷めても美味しく、じゃがいもの風味が口いっぱいに広がります。
食事を終えてふと、なんだか緑茶が飲みたくなりました。頭のどこかで懐かしい昔の食卓、「食後にお茶を飲みながら食休みをする風景」を思い出すひととき。そんな温かい記憶を呼び起こさせてくれる、「アンディ!」の手作りお弁当でした。
プレオープン以来、「アンディ!」には毎日買い物に来てくれるご近所さんもいるんだとか。何気ない会話が嬉しい、と大村さんは語ります。
管理栄養士さんでもある大村さんは、環境に配慮した容器の使用についても心を砕いています。プラスチックの使用を減らしたいという思いがあるものの、衛生面を考慮すると現状のスタイルに落ち着いてしまうという悩ましさも。
昔のように、お客さんがお鍋やお皿を持参して買い物に行っていた古い時代に思いを馳せるなど、環境への配慮と利便性のバランスを常に模索しています。
ソーセージ作りだけでなく、キムチ作りも「自分で作れるんだ!」という純粋な興味から学びに行ったという店主さん。その尽きない探求心と、地域の人々との温かい繋がりが、「アンディ!」の美味しさと温かさの源となっています。
ぜひ一度、「そうざいスタンド アンディ!」に足を運んで、大村さんの想いが詰まったお惣菜を味わってみてくださいね♪
「そうざいスタンド アンディ!」はこちら。