【八千代市】また一つ、八千代の素敵な洋食屋さんが…村上の「カフェショコラ」が2024年6月26日(水)で閉店になります。
八千代市村上にある「カフェショコラ」はちょっとかわったランチの提供するお店。その名は「ずーっとランチ」。夜の営業をしないかわりにずーっとランチが食べられる貴重なお店なのですが、残念なことに2024年6月26日(水)をもって約11年の営業に幕を下ろします。
新聞屋さんの2階という、わかりやすいようでちょっと見つけにくい場所にあるこのお店。一度来るとなんともいえない心地よさを感じ、二度三度と来たくなる不思議なお店です。見つけにくい場所にあるのが、かえって自分だけのお店のように感じられるのが嬉しいのかもしれません。
入口は大通りの一本裏手にあり、アパートの2階へと続くこの赤い階段を上ります。
お店の中は不思議と落ち着く雰囲気で、聞くところによると、カフェショコラさんが入るまでは10年間くらい、借り手が付かないままだったんだそう。借りた当初の店内のしつらえからすると昭和のスナックやバーのようなお店だったのでは無いかとのこと。
お店はキッチンをご主人、ホールを奥様が担当されていて、この場所では約11年間の営業。その前は信州は御代田にて約15年ほど同じ名前の「ショコラ」で洋食店を営んでいたそうで、ログハウス調のお店がご夫婦ともに大好きだったとの事。今でも「ショコラ 御代田」等で検索するとお店の様子が出てくる地元の人気店でした。
そしてさらにその前は川崎市生田の岡本太郎美術館内のカフェで腕をふるっていたのだそう。なんともすごい経歴をお持ちのご主人が作られるお店の看板メニュー「ずーっとランチ」のハンバーグをいただきました。
注文を済ませるとまずトマトのジュレが出てきます。甘さとコンソメのバランスがとても心地よいお味です。
次にサラダのプレートが運ばれてくるのですが、サラダ以外にもたくさん盛られていて思わぬボリューム!グリーンサラダのドレッシングは酸味のあるイタリアンタイプ。カリカリのバゲットの上にごまのシューにはさまれたポテトサラダは、マヨネーズがしっかり効いたお味。甘い黒豆がトッピングされたお豆腐には胡麻ドレッシング。デザートがわりのヨーグルトはオレンジソースでさっぱり。なんとも大満足な盛り合わせです。
メインディッシュのプレートも盛りだくさん。あらびきの肉感しっかりのハンバーグに添えられるのは里芋、にんじん、かぼちゃ、しめじ、蓮根、ごぼう、たけのこ、いんげん。ほうれん草のキッシュ型玉子焼は甘くなりがちなところをマスタードソースがぴりりと引き締めています。温められたお茶が練り込まれたパン(テイクアウトOK)は食べ応えがあり、こちらでハンバーグソースをしっかりぬぐって、ごちそうさまでした♪
ミニデザートはミニではなくちゃんとデザート。濃厚なカボチャプリンは、カラメルは下にしのばせてあるタイプ。目にも色鮮やかなトッピングはなんとお野菜の素揚げ。お野菜の素朴な甘さがプリンによく合いました。
別の日はカフェタイムに訪問。コーヒーとミニアップルパイを注文しました。
さくさくパイとしっとり優雅に煮られた林檎のハーモニーがとても美味しくて、コーヒーとよく合いました。
壁に掛かった一枚の絵。こちら、実はご主人の作品でその昔、1979年創刊の老舗イラストレーション専門誌「イラストレーション」に掲載された事もあるのだとか。お料理の腕前以外にも才能をお持ちのご主人。カメラもたしなんでらっしゃるそう!
川崎市生田の岡本太郎美術館内のカフェ、信州御代田、そしてここ村上。ずっと飲食業一筋でやってらしたご夫婦。あちこち傷んだお身体を少し休めて、メンテナンスをして、その後の人生を有意義に過されるおつもりのようです。素敵なお店を村上で営業して下さり、本当にありがとうございました。
2024年6月26日(水)までの営業です。どうぞ、食べ逃しのないよう、お足運び下さい!
「カフェショコラ」様、お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました!
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