【習志野市】みんなの夢を乗せて進め!〜〜香澄公園プレーパーク発 未来行き〜〜プレイカー「MAP号」!
2025年7月19日、子どもたちの笑顔と地域の活気を乗せて、地域団体MAPが運用する移動式遊び場プレイカー「MAP号」が、ついにデビューしました!この待望のデビューは、プレイパークプロジェクトに関わるすべての人の想いが、地域コミュニティの温かい支えを得て現実となった、まさに夢のクルマなのです。
このユニークなプレイカー「MAP号」が誕生するきっかけは、2025年3月、中心となって活動する西村桂子さんが能登半島の被災地へ支援に赴いた際に出会った、とあるトラックにありました。そこで子どもたちが目をキラキラさせ、何度も繰り返し遊んでいたのは、滑り台付きの黒板トラックでした。その光景に心を奪われた西村さんは、「どうしても欲しい!習志野でこの活動をしたい!」と強い衝動に駆られます。
帰京後、西村さんはこの衝動を胸に、締め切りまでわずか1週間しかないというNPO法人CHANCE FOR ALLの助成プロジェクトに、自身の想いを全て注ぎ込み、全力で申し込みました。結果は、なんと29団体の中から彼女の地域団体MAPが採択されるという快挙。
「私の衝動を全力で応援してくれたプレーパークの仲間や、申請書を手伝ってくれた近しい知人たち、法人格のない任意団体にも大きなチャンスを下さった選考委員のみなさんに感謝です」と、西村さんは当時の喜びと周囲への感謝を語ります。
助成金採択の喜びも束の間、すぐに具体的な車両の獲得へと動き出しました。習志野市谷津の中古車ディーラーさんに相談したところ、オークションで希望通りの箱形トラックを落札してくれることに。横浜会場まで足を運び、「絶対に落としますから!」と競り勝ってくれたというエピソードは、多くの人の協力あってこそのプロジェクトであることを物語っています
この車両を迎えてから、さらに夢が膨らみました。滑り台の設置はもちろん、荷台の中にも入れるようにしたり、ロープを結んだり、滑り台を付けたり、ボディに黒板ペンキを塗って自由に絵を描けるようにしたり、マグネットで遊んだり、「遊具になるプレイカー」として様々なカスタムアイデアはいっぱい!世界に一台だけの「プレイカー」が習志野市を走り、たくさんの遊びを生み出すべく、「プレイカーチーム」が発足し、ワクワクしながら準備を進めました。
プレイカー「MAP号」の活動を支える大きな力となっているのが、地元「秋津コミュニティ」の存在です。地域のお年寄りたちは、自分たちよりも人生経験豊富なその知識と、驚くほどフットワークの軽さで、プロジェクトに深く関わってくれています。
この温かい支えこそが、プレイカー「MAP号」の実現を可能にし、一人ではなしえないことばかりだけど、周りの人のサポートがあるからどんなことでも頑張ろうと思えるし、夢が叶う心強さをもらえる、と西村さんの原動力となっています。地域コミュニティは単なる集まりではなく、一人ひとりの挑戦を支え、夢を実現させるための強力な「ベース」となっているのです。
デビューを果たしたプレイカー「MAP号」は、今後、月に3〜4回の出動を予定しており、実籾パークサイドハウスや、放課後児童教室、香澄公園など、地域の子どもたちが集まる様々な場所へ遊びを届けます。そしてママ友たちを中心に活動してきた「香澄公園プレーパーク」にはこれから毎回出動するとのこと。次回は8月3日(日)、今から待ち遠しいですね!
この活動は単なるボランティアに留まりません。地域での雇用創出を目指し、会社を設立して事業化を進めています。将来的には、商業施設や地元企業を巻き込み、地域のお母さんたちが地元で経済活動に参加できるような運営モデルも目指しています。
そして、この活動を次世代へと引き継いでいくことも大切なビジョンです。子どもたちが成長した後もプレイパークカー「MAP号」に関わり続けられるような仕組みや、若い世代への事業承継は、今後の課題であり、同時に大きな夢でもあります。
能登での出会いから始まり、多くの人々の協力と地域の温かい支えを得て実現したプレイカー「MAP号」。この新しい移動式遊び場は、子どもたちの笑顔を育むだけでなく、多世代交流となって地域全体の絆も深めます。このプロジェクトを推進する中心人物である西村さんの情熱と、関わるすべての人々の温かい想いを乗せて、今日もエンジンがかかります!
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