【八千代市】地域の課題を高校生が深掘り?!政策を我がごととして取り組むワークショップ開催!
2025年8月12日、八千代市役所内にて、地域の未来を担う高校生たちが、政策づくりを「自分ごと」として考える「八千代市政策起業ワークショップ」が開催されました。
市内6校から集まった高校生たちは、自分たちの住むまちの課題に真剣に向き合い、瑞々しい感性によって生まれたアイデアを市長に直接提案するという貴重な体験をしました。
ワークショップのテーマは、「新川周辺の新たな観光資源の発掘」と「新川をいかした八千代市のシティプロモーション」の2つ。参加者はグループに分かれ、課題の分析から解決策の考案まで議論を進めます。
八千代市にあるもの・ないものを洗い出し、そこから他自治体の成功事例を参考にしたり、八千代市ならではの自然や歴史、食文化といった地域資源を改めて見つめ直したりすることで、高校生たちは新たな発見と気づきを得ます。
議論の中から生まれたアイデアの一つが、高校生が提案した「八千代満喫きっぷ」。これは、1枚の切符で市内のバスが乗り放題になり、京成バラ園や名産の梨狩りなどを楽しめるというもの。
さらに、季節ごとにプランを変える工夫も凝らされており、高校生らしい柔軟な発想力が光りました。他にも、市のキャラクター「やっち」を活用したSNSでの情報発信や、新川沿いに釣り堀を設けるといった政策案が次々と提案されました。
ワークショップを終えた高校生たちからは、「とても有意義で楽しい時間だった」「自分の町について改めて考えることができてよかった」といった感想が聞かれました。
また、自分のアイデアを言葉にして、それを人に伝えることができた経験は、大きな自信につながったようです。
「2回目があればぜひ参加したい」と口を揃えて話す生徒たちの様子は、この取り組みが彼らにとっていかに価値あるものだったかを物語っています。
このワークショップの講師を務めたのは、公益財団法人 国際文化会館の「政策起業家プラットフォーム」(PEP)の野澤和徳さん。PEPは、社会課題を政治的な手法で解決しようとする個人、いわゆる「政策起業家」を育成することを目的としています。
野澤さんはこの取り組みを通じて、「自分の住むまちの政策課題に向き合うことを通じて、課題解決の手法を学び、また政治に関心を持つきっかけになれば」と語ります。
このワークショップを視察した八千代市の服部友則市長は、高校生たちの発表を注意深く聞き、事細かにメモ。そしてこれまでの八千代市を「ベッドタウンとして、自然と都市が融合した子育てしやすい地域」と振り返りつつも、今後は脱ベッドタウンとして「昼間人口の減少」や「賑わいの創出」といった課題解決が必要だと述べました。
その上で、高校生たちの柔軟な発想力を高く評価し、「皆さんの自由な発想でいろんな提案をしてくれたことを、これからの八千代の賑わいの創出に生かしていきたいと思います」とコメント。
行政、民間、そして未来を担う高校生が一体となってまちづくりを考えるこの取り組みは、八千代市の活性化に向けたはじめの一歩になるかもしれません。これからの展開が楽しみです!
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