【習志野】鉄ヲタ先生が語る習志野の歴史と鉄道の物語 ― 「鉄道連隊 講演会」が開催されました!
2025年7月26日、習志野市市民プラザ大久保にて、「鉄道連隊 講演会」が開催されました!
当日は、開場前から長い列が。主催の方や講師の先生の予想を上回る100名近くの方が足を運んだようです。
参加者の中には、「鉄道も大好きなんです」という宮本市長も。まちの歴史を学ぶ貴重なひとときとなりました。
講師は、「NPO法人郷土ちばに学び親しむ会」の西野則一さん。鉄ヲタ先生としてマニアックな解説が人気で、講演会も多数開催していらっしゃいます。今講演では、戦前から戦後にかけての習志野のまちの変遷や、習志野原の命名と陸軍施設の設置といった歴史的な背景が、分かりやすく紐解かれました。
会場には、習志野の歴史や鉄道連隊を深く知りたいという方々が多数参加。途中から椅子を足したほど!
若い世代の参加者も見られ、習志野と鉄道への愛着が感じられる、熱心な眼差しが印象的でした。
講演の内容の一つに、日本の鉄道における軌間(線路の幅)の選択とその歴史的背景がありました。西野先生は、日本に導入されたさまざまな規格について、当時の政治的・経済的な状況や植民地政策との深い関わりを交えながら、詳細に解説。
なぜ複数の規格が採用されたのか、そしてその後の規格統一の試みなど、技術的な側面だけでなく、その背景にある歴史の文脈も結びつけられた解説は、それほど詳しくない筆者にとっても非常に興味深い内容でした。また、「習志野の歴史を語る会」三橋会長の音頭で、参加者全員による「千葉県一週唱歌」を歌う一幕もあり、会場は温かい雰囲気に包まれました。
講演後に行われた質疑応答では、参加者から活発な質問が寄せられました。鉄道連隊の規定と実際の運用に関する専門的な質問や、線路の曲げ方といった実務的な観点からの問いに、西野先生は一つひとつ丁寧に回答。
その中で参加者からの補足情報も提供されるなど、講演会は講師と参加者が一体となって知識を深める学びの場にもなりました。
また、会場の一角には、出来上がったばかりの書籍が並べられ、多くの参加者が興味深く手に取っていました。
地域を深く掘り下げた出版物は、発行までに多大な労力と時間と費用がかかります。
そして何よりこの地に根差した「習志野の歴史を語る会」さんの地道な活動あってこそ実現するものです。
今回の講演会は、まちの歴史を次世代へと繋いでいこうという「習志野の歴史を語る会」さんの姿勢を改めて感じるイベントとなり、習志野という土地への愛着や興味がより一層深まる時間でした。今後も、「習志野の歴史を語る会」さんの活動に注目し、応援していきます!
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