【八千代市】実は一般市民の人もいるって知ってた?市民と消防を繋ぐ音の架け橋「八千代市消防音楽隊」とは?
地域の安全を守ってくれている消防士さんたちが、いつもとは違う制服をまとい、楽器を奏でるーーーそんな姿を見かけたことはありますか? 「八千代ふるさと親子祭」で毎年、音楽で市民を楽しませてくれる「八千代市消防音楽隊」の柳田さんにお話をお伺いしました。
八千代市消防音楽隊は、昭和45年に発足した歴史ある音楽隊です。当初は消防職員のみで構成されていましたが、市民の「音楽を通して地域に貢献したい」という熱い想いもあり、現在では約40名もの市民ボランティアが参加。最年少は20代前半、最年長は70代後半と幅広い年齢層のメンバーが在籍しています。
実は「楽器なんて小学校のリコーダー以来」という消防職員も、少なくありません。消防学校卒業後、音楽隊に配属された隊員は、楽器や楽譜の基礎を学ぶ研修を経て、本格的に音楽活動を開始します。
初めて楽器に触れる隊員も多い中、講師の先生からは、未経験者については「楽譜を読むことから始まる」そして全員に共通する「なかなか練習する時間が取れない」といった、大人ならではの難しさが語られました。
また、緊急出動があれば練習を中断しなければならないという、消防職員ならではの制約もあります。
筆者が見学にお伺いした時も、熱中症アラートが発せられている日で、ほぼ30分おきに入電しており、これは集中して練習には取り組めないな・・・と実感しました。しかし、そうした困難を乗り越えて音楽に取り組む隊員たち。
楽器未経験で入隊した隊員に話を聞くと、最初は楽譜も読めず、「音が出しやすい」というだけの理由でクラリネットを希望するも、人員が少ないテナーサックスを任されることになったとのこと。
初めは勝手がわからず個人練習もままならなかったと言います。それでも、5年、6年と続けるうちに徐々に音を重ねる楽しさに目覚め、個人レッスンも受けに行くほど熱中しました。そして昨年、ソロパートを任されるまでに成長しました。
そんな隊員の中に市民ボランティアも加わることで、隊員たちは音楽の楽しさを再発見し、互いに切磋琢磨しながら技術を磨き、「音楽の力で八千代を盛り上げたい!」という想いでつながっています。ちなみに市民の方の参加は随時募集中とのこと。練習日は基本的に毎週土曜日の午前中です。
八千代市消防音楽隊は、地域の様々なイベントでその美しいハーモニーを響かせており、2025年8月23日に開催される「八千代ふるさと親子祭」では、なんと約30年にわたり演奏を続けています!
今年の演奏曲目には、子どもたちに人気の「ジャンボリミッキー!」や、人気アニメの主題歌「Bling-Bang-Bang-Born」、懐かしの「星空のディスタンス」、そして消防をテーマにしたオリジナルのマーチ「ハローファイヤーマン」など、幅広い世代が楽しめる楽曲が選ばれており、多くの人々に笑顔を届ける予定とのこと。
八千代市消防音楽隊の皆さんは「八千代総合運動公園多目的広場」での演奏に向けて練習されています。練習中に聞かせていただいたオリジナルのマーチ「ハローファイヤーマン」はとっても素敵な楽曲&演奏でした。ぜひお聴き逃しなく!
来年2026年には、千葉県内12の消防音楽隊が集まる「消防音楽隊フェスティバル」が八千代市で開催予定。八千代市の顔として、音楽隊の活躍に期待が高まります。八千代市消防音楽隊は、「消防」という枠を超え、音楽を通して地域と市民をつなぐ架け橋となっています。今後も、活動を応援していきましょう!
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