【八千代市】もし駅でテロが起きたら?警備犬も活躍した「異常時総合訓練」が村上駅で開催
2024年10月18日(金)、東葉高速鉄道村上駅にて東葉高速鉄道・千葉県警察・八千代警察・八千代市身体障害者福祉会の4団体合同による異常時総合訓練が実施されました。
訓練は「大規模イベント開催に伴う警備中に駅構内でテロ事案発生」という想定の中で
- ①コンコースで不審者による暴力行為
- ②駅入口付近で爆発物が発見され警察による撤去
の二つの事象訓練。警備犬も参加しました。
駅利用者から「不審な人がいる」と連絡を受け、駅係員が向かいます。不審者を発見し声掛けします。この時は丁寧にゆっくりとした口調で「お話しをする」感じです。
不審者の口調が徐々に荒くなり、ついには暴れ始めます。駅係員は暴行を受け、持っていた凶器(ナイフ)も取り出し、威嚇します。
刃物を確認した駅係員は「刃物!」と大声を出し、警備中の警察官へ異常を伝達。駆けつけた警察官は駅係員の安全を確保した上で、不審者を取り押さえます。
取り押さえられた後も威嚇は止まず、警察官への危害行為により、公務執行妨害で逮捕となります。連行され運搬中に「駅構内に爆発物を仕掛けた」との申告が。
逮捕者から爆発物を仕掛けた言動を受け、駅係員及び警察官が付近を捜索します。
駅構内を巡回中、駅入口付近で不審物を発見。駅係員から警察に物品の確認要請があり、警備犬による臭気検査が実施されることに。
爆発物の臭気に反応する警備犬が反応を示したことから不審物は爆発物の危険性が高いと判断。爆発物対応専門部隊の派遣を要請します。
駅係員は利用客の避難誘導も実施。今回は八千代市身体障害者福祉会の方も訓練に協力し、視覚に障害を有する方の避難も訓練されました。
爆発物対応専門部隊により、爆発物の撤去作業が行われ、訓練は終了しました。
サミット等の大規模イベント時における事前警戒を想定された訓練でしたが、これから年の瀬に向かい、何かと気忙しくなります。駅構内で万が一何か起きた時でもこういった訓練が開催されていることは、市民としても心強いですね。
東葉高速鉄道関係者の発表によると、今回の訓練は、総勢80名の参加者。一般客役は東葉高速鉄道社員の中から12名、八千代市身体障害者福祉会から3名、合計15名。
街中でのテロや重大事件の未然防止や、万が一発生した場合でも発生時に迅速・適切な対応を行う必要があります。不審者情報の通報が、大事件を防ぐこともあるかもしれません。普段から、自分の街を守る意識を持っていたいですね。
取材にご協力くださった皆様、ありがとうございました!
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