【習志野市】1973年創業の革製品専門店「BonCraft」京成大久保の革工房で生まれる大切な一点物のアイテム
3月のとある夕暮れ時に、革製品専門店「BonCraft」の前を通りかかると「トンテンカンテン!」と金属を叩くような響く大きな音が。外観はすっきりとしてオシャレな事務所のように見えていたので、中から職人さんを連想させる音が聞こえてくるとは思わず、ちょっとびっくり。聞けば、ここはれっきとした「工房」なんだそう。
今はまさに「ランドセルリメイク」の時期だそうで、どんな風にリメイクされていくのか、お話を聞かせて頂きました。
以前、ランドセルをミニランドセルにするのが流行りましたよね!ここ数年は、使い勝手の良いレザー小物へのリメイクオーダーが多く、公式HPを見て、北は北海道・南は九州まで、日本各地から依頼が来ているとの事。
分解、裁断、クリーニング、着色、縫製、金具付け等々の行程を経て、リメイクされていきます。使用されるのは表面積の一番大きい「かぶせ」(カバー)の部分です。
分解されたランドセルからパーツを切り出します。こちらは「油圧裁断機」。
縫いやすくするために「革漉き機」で革のコバ(へり)を薄くしたり、折り曲げやすくする為に溝を掘ったりします。
各パーツに、長年働く職人さんが手早く足踏みミシンをかけていきます。どの機械も古く使い込まれており、今となっては段々と交換部品も無くなっているそうです。
それでもやはり、新しいミシンでは調子が出ず、足踏みミシンを使うのだとか。
こちらの綺麗なプラム色のランドセルは
こんなに素敵な一点ものの小物に生まれ変わりました。
「おじいちゃんやおばあちゃんにランドセルを買ってもらった恩返しとして、リメイク小物を贈るようです。お母さん達はとても気が利いてるなぁと感心します」とお店の方がおっしゃっていました。
壁には縫製に使用される様々な色の糸。
リメイクの際はオーダーで好きな色にもできるそうです。
革工房ですので、ランドセルリメイクはお仕事のうちの一つ。オールハンドメイドで一点もののアイテムも作っています。例えばこんな王道のクロコのハンドバッグ。スモーキーグレーにゴールドの金具がとても素敵ですよね!
こちらは縦型のトートバッグ。パイソンレザーのハンドルがアクセントになっており、ビジネスでもカジュアルでも使い勝手の良さそうなアイテムです。蛇の皮の色・本体の色・内装の色が選べるカラーオーダー商品なので、出来上がりは自分だけの一点もの。
「名刺入れ」と、昨今のお財布の主流の形になりつつある「L字型ミニ財布」。お揃いで買いたくなるのが革小物あるあるですが、職人さんの手仕事でこのリーズナブルな値段はちょっとびっくり。ピンクもミントグリーンも春らしい色味で素敵でした!
ハンドメイド作家さんには嬉しいお知らせ。平日の夜限定で「レンタル工房」もしているそうです。
お店の場所は、京成大久保駅から津田沼方面に向かうバス通り沿いにあり、徒歩約3分です。ランドセルリメイクはもちろん、自分だけの革小物に出会いたい方、ちょっと素敵な一点ものの革小物をプレゼントにしたい方、革工房「BonCraft」を訪れてみてはいかがでしょうか。
以前にご紹介したシフォンケーキ「シュガー・ママ」さんのお隣です。
「BonCraft」の皆さん、お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました!
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