【八千代市】佐山地区で破裂音に火柱?!実は竹炭作り 里山を未来へつなぐ「八千代のいーすみ会」の挑戦

八千代市佐山地区の里山に、時折響き渡る大きな破裂音と、勢いよく立ち昇る火柱。初めて訪れる人はその迫力に驚くかもしれません。

八千代のいーすみ会

これは、荒れた竹林に新たな命を吹き込み、竹炭として生まれ変わらせる「八千代のいーすみ会」の活動風景です。地域に根ざしたこの温かい活動は、今、多くの人々を巻き込みながら広がっています。

八千代のいーすみ会

活動のきっかけは、代表の伊原さんが抱いた「佐山の竹林を何とかしたい」という強い思いでした。手入れされない竹林は、あっという間に広がり、生態系を脅かし、防災上の問題も引き起こします。

八千代のいーすみ会

自宅の竹林が荒れていくのを目の当たりにした伊原さんは、いすみ市で竹炭作りを通じて里山保全に取り組む「認定NPO法人いすみ竹炭研究会」の活動を見学し、まさに求めていた解決策を見つけます。「これを佐山でもやろう。」と、強い決意を胸に伊原さんはたった一人で活動を始めました。

八千代のいーすみ会

最初は手探りの状態でしたが、伊原さんの温かい人柄と地域への情熱が、周囲の人々を動かしていきます。ご主人は竹林への道を一人で整備し、立派な石塀まで手作りしてくれました。

いすみでの活動を通じて知り合った方々や、八千代市内里山楽校卒業生などが伊原さんの熱意に共感して佐山の活動に参加してくれるようになりました。

八千代のいーすみ会

「いーすみ」の活動は、単に竹を伐採するだけではありません。伐採した竹は、安全な炭化を促すために節に穴を開けるなどの下処理を施し、その後、火加減を調整しながらじっくりと焼き上げ、竹炭として生まれ変わらせます。

八千代のいーすみ会

竹が燃える際に「パンッ!」と大きな破裂音がするのは、竹の内部の空気が膨張して破裂する音です。また、勢いよく燃え盛る際に立ち上がる火柱は、竹に含まれる成分が燃焼することで生じる自然の現象です。

八千代のいーすみ会

遠くからでも暑く、その熱気に圧倒される迫力は圧巻です。「火が燃え過ぎれば水分を含んだ青竹を入れて火を鎮め、火をほこらせたい時は乾燥させておいた竹を投入する」。こうして「火を操る」技術を何度も繰り返し、良質な竹炭が生産されていきます。

八千代のいーすみ会

竹炭は、さまざまな用途に活用できる優れた自然素材です。これまで「厄介者」とされてきた放置竹林が、竹炭として「貴重な資源」へと姿を変えるのです。

八千代のいーすみ会

参加者たちは共に汗を流し、達成感と自然への貢献を実感。小学生も参加しており、若い世代にも里山保全の大切さが伝わっています。

八千代のいーすみ会

ここでは、「体を動かして汗を流したい」「達成感を味わいたい」「地球に恩返しをしたい」「地域の人たちと触れ合いたい」といった多様な想いを持った人々が集い、ひと仕事終えた後は、持ち寄ったお弁当を囲みます。こちらはお手製の竹のお弁当箱!

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竹炭を撒いた土で育ったお野菜を使用したお味噌汁や、食後は鉄瓶で煮出されたミントティーで一服。

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こちらも竹炭で土壌改良した田んぼで取れた餅米を使用した焼き餅。

八千代のいーすみ会

竹炭作りの過程で生まれた、農家さんとの新鮮野菜のやり取りも、この活動ならではの温かい交流です。

八千代のいーすみ会

実際に持ち帰った竹炭を冷蔵庫に入れ、竹炭を使用した土壌で育ったバジルは、数日経っても新鮮で、とても美味しいパスタが作れたのは印象的でした。

八千代のいーすみ会

参加した人は竹炭を1人一袋持ち帰る事ができます。竹炭は浄水フィルターや歯磨き粉、土壌改良、鮮度保持や消臭アイテムなどの製品となり、私たちの身近に溢れています。

「自分が自然や地域の為に何かをしたい」という気持ちで集まった人々が、汗をかき、笑顔で語らいながら竹炭を作る。なかなか体験できない、熱くも清々しい時間がここにはありました。

八千代のいーすみ会

この活動は、自分だけでなく家族や子ども、周りの人にも伝えたいと思える、貴重な体験となるはずです。興味のある方はぜひ一度、「八千代のいーすみ会」の活動に参加してみてはいかがでしょうか?

八千代のいーすみ会

「八千代のいーすみ会」活動場所はこちら。

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