【習志野市】鴇田家住宅の「秋のお月見」で耳にした音楽は?おらが村のオーケストラ「習志野シンフォニエッタ千葉」11月24日(日)にはプラッツで演奏会も♪
今年の秋はどこへ?という気候が続きますが、去る2024年9月17日(火)に実籾本郷公園内にある鴇田家住宅にて中秋の名月を愛でるお月見の会「月待コンサート〜クラリネット四重奏〜」が開かれました。
市の広報などにも掲載されるので、知ってる方もいるかもしれませんが、まだまだ知る人ぞ知る音楽会。
「月待コンサート」という名前の通り、まだ明るい夕刻から始まり、ちょうど音楽会が終わる頃、気がつけば夜空に月が浮かんでいる・・・そんな風情のあるコンサートです。
奏者の方から、クラリネットにもいくつも種類があることを、実際に見せてくれながら曲の合間に紹介。クラリネットの奥深さにも触れる時間となりました。
美しいクラリネット四重奏の音色にうっとりとした時間を過ごし、無料のコンサートとは思えない素晴らしいひととき。
コンサートも終わり、向こうの空に目をやるとお月様が顔を出していました。コンサートが終わっても来場者の方々はしばし鴇田家住宅から眺める月夜を楽しみます。
このコンサートで曲やクラリネットについて解説をしてくださった奏者の皆さんは、それぞれご活躍でもあり、元NHK交響楽団首席奏者などを務められた横川晴児氏が主宰する「習志野シンフォニエッタ千葉」のメンバーでもあります。
横川氏は習志野市在住。幼少の頃からバイオリンを習っていたものの、クラリネットに出会い、この道を極めたいと高校卒業後、クラリネットの第一人者であるジャック・ランスロ氏に教えを受けるため単身でフランスへ。音楽活動をした後、もともと祖父母の家があった習志野の地を生活の拠点になされたんだそう。
帰国後、東京フィルハーモニー交響楽団等を経て、NHK交響楽団首席奏者に。習志野に何か恩返しがしたい、音楽で地元の人を喜ばせることはできないかと考え、普通のコンサートをやるのではなく、日本中に散らばっている習志野由来の音楽家を集めてオーケストラを作ろう、と思い立ち結成されたのが「習志野シンフォニエッタ千葉」です。
団員の方は他の楽団やソロ活動も忙しい一流のアーテイスト達。それでも横川氏が「一緒にやらない?」と声をかけると「待ってました!」と喜ぶ団員も多いんだそう。横川氏への信頼の厚さと、お人柄に他なりません。
なかなか練習時間も場所も人も揃わないことも多く、それでも習志野シンフォニエッタ千葉のために、と都合をつけて練習に参加するメンバー。年齢や経験など関係なくフラットに、より良い音楽の為に忌憚なく意見を出し合えるとっても良い関係なんだとか。「萎縮してしまっては良い音は出ないんです」と横川氏は微笑みます。
「クラシックというと、途端に敷居が高くなってしまうけれど、わたし達は”おらが村のオーケストラ”なんです。演奏会も街の集会所のように気楽に来て、行き帰りにはごはんを食べにお店に寄ったり買い物したり、ちょっとだけ特別な楽しい時間、良い音楽を聴ける場所、と思って欲しい。」
11月24日(日)には、プラッツ習志野市民ホールにて演奏会も開かれるようです。ぜひ、おらが村のオーケストラの演奏会、足を運んでみてはいかがでしょうか。
特に今回出演のファゴット:日谷唯斗さんは習志野高校卒業、ホルンの木川博史さんは谷津小学校卒業です!
「プラッツ習志野市民ホール」はこちら。