【習志野市】習志野シティFC、待望の今季初勝利! ベテランの先制弾&若手の劇的決勝弾で勝ち点3獲得!
習志野市のクラブチーム「習志野シティFC」が、待望の今シーズン初勝利を劇的な形で飾りました!開幕から苦しい状況が続いていましたが、6月8日(日)に行われたリーグ戦第3節、「幕張西ソウエンFC」を相手に終盤まで手に汗握る試合展開の中、新加入のベテラン・松尾昇武(まつおしょうむ)選手と若きエース・芦沢颯太(あしざわそうた)選手のゴールで2-1と競り勝ち、貴重な勝ち点3を獲得しました!
ホームグランド「第一カッターフィールド」での2試合目となるこの日、筆者は少し早めに現地入り。
すでにピッチでは横断幕の準備が始まっていました。
今回、残念ながらケガのためピッチを離れている奥田大夢(おくだひろむ)選手と中野郁弥(なかのふみや)選手です。一日も早いピッチへの復帰を心より願っています!
私設応援団「Familia de NARASHINO(ファミリア デ ナラシノ)」の皆さんとともに、この日は合計10枚の横断幕の掲示。クラブ創設時からあるものはかなり年季が入っており、もう少しで千切れてしまいそうなものも。
試合観戦の時は、横断幕の準備を手伝うのですが、何気ない会話をしながら協力し合う幕張りは楽しいひとときです。少し早く会場に着いて時間に余裕のある方、次回はご一緒にいかがでしょうか?
10時のキックオフが近づくにつれ、前回の試合を上回る多くのサポーターも会場へ詰めかけます。ファミリアの団長はサポーターに今日の試合の重要性や声出しのコツなどをレクチャー。そしてグランドにいる選手達には愛のあるプレッシャーと期待を込めたメッセージを送っていました。
毎回会場で配布されるこちらのフリーペーパー、実は毎回内容が違うんです。サッカー初心者でも試合が楽しめるようなわかりやすい内容となっていて「みんなで一緒に楽しもう!」という、ファミリアメンバーの優しさを感じます。

※画像提供:Familia de NARASHINO
試合は序盤から習志野シティFCも積極的に仕掛け、五分五分の攻防が続きます。そんな中、待望の先制点を決めたのは今シーズン新加入したばかりの背番号22番・松尾昇武(まつおしょうむ)選手でした!
「今季から習志野シティFCに加入させていただきました松尾です。今年38歳です!スポンサー・サポーター・スタッフ・仲間・サッカーのできる環境に感謝して精一杯頑張ります。次は試合を早く決めれるようゴールを決めれるよう精進します。引き続き、よろしくお願いします。魂!」チームへの感謝と次なるゴールへの意欲を力強く語った松尾選手。ベテランだからこその情熱と経験が、チームに勢いをもたらしました。
しかしその後、相手の反撃に遭い、一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれてしまいます。1-1のまま試合は終盤へ。両チームに焦りと急ぎが見え始めた頃、劇的なドラマが訪れます。勝負を決したのは、若きエース、背番号9番・芦沢颯太(あしざわそうた)選手の劇的なゴール!
「1本のチャンスが来たら冷静に、確実に決めようと思っていました。」試合の状況を冷静に分析し、訪れたチャンスをものにする芦沢選手の勝負強さが光ります。相手選手との接触で負傷する場面もありましたが、幸い大事には至らずに済みました。
「とにかく勝てて良かったです。ここまで2節が終了し勝ち点0と、1部昇格を目指すチームとして必ず勝ち点3を獲得しなければならないゲームでした。1-1と同点で迎えた後半アディショナルタイム。両チーム同点ということもあり、とにかく得点が欲しい。焦るのは相手チームも同じなので、どこかで一瞬の隙が生まれるだろうなと思っていました。
運良く前にボールが転がってきた瞬間を捉え、ゴールに流し込むことができました。本日は習志野シティFCを応援して下さっている皆様のおかげで勝利することができました。今後もチーム一同、良い結果を残せるよう日々の練習から全力で取り組んでいきます。引き続き応援・サポートの方よろしくお願いします!」
終盤、体力的にも状況的にも厳しい中、守りにも積極的だった光嶋湧大(みつしまゆうだい)キャプテンは、この劇的な勝利に、サポーターへの感謝と共にこの勝利に満足することなく、更なるレベルアップを誓いました。
「沢山の応援ありがとうございました。皆様の応援のおかげで初勝利を掴み取る事が出来ました。一度は追いつかれてしまいましたが皆が絶対に勝つと言う気持ちを前面に出し最後まで闘った結果あの追加点が生まれたと思います。
しかしこの一勝に満足するのでは無くこの中断期間でもっとクオリティを上げ、強くなり9月21日のホーム戦を良い形で迎えられるようにします。本当に本日は応援ありがとうございました。」
試合後には小林瑞知(こばやしみずとも)監督も安堵と次への決意を語りました。
「応援してくださった皆様ありがとうございました。ようやく、勝ちを掴むことができました。特に前半は意図的にボールを動かし得点まで繋げられたことはとても嬉しく思います。
後半の入りの悪さはこちらの伝え方が悪く選手達の足を止めてしまった反省が大きいですが、最後にベンチメンバーも含めチーム一丸となってゴールを奪いにいく姿勢が結果に繋がってよかったです。この夏でしっかりチームをより良いものにして中断明けから戦いたいと思います。」監督就任後、チームの雰囲気作りは上々だったにも関わらず勝利に恵まれない試合が続いていました。勝利のホイッスルを聞き、思わず感極まる場面も。
サポーターから、今回印象に残った選手として二人の名前が挙がりました。背番号10番の山下拓也(やましたたくや)選手は「1対1でのボール捌きがスゴかった!」と称賛の声が。
2025年のリーダーシップグループの一員でもある山下選手、習志野市内のイベントにもよく参加しているので見かけた事がある人も多いのではないでしょうか。普段はアクアシティお台場にある「タコベル」の店長さんをしているんですよ♪
そしてチームのもう一人の若きホープ、背番号29番の最年少・奈良貞竹旬(ならさだたけし)選手に「ひたすらボールを落ち着かせるプレーが秀逸でした!」との声が寄せられました。奈良貞選手も、松尾選手と同様に今季から習志野シティFCに加入しています。
前回の試合で2失点という結果に「応援に来てくださった皆さんと、勝利の喜びを分かち合いたかった。今日見えた課題をしっかりと受け止め、次節では必ず勝利をお届けできるよう、引き続き全力で取り組んでいきます」と語っていましたが、まさに約束通りの勝利となりました!
選手、キャプテン、そして監督のコメントからもわかるように、チーム一丸となって掴み取った価値ある初勝利となりました。もちろん、この劇的な勝利の背景には、スタジアムに駆けつけた多くのサポーターの存在があってこそ。
この勝利を弾みに、習志野シティFCの快進撃が続くことを願わずにはいられません。次の9月21日のホーム戦に向けて、小林監督のストイックなトレーニングは続きます。この勝利に満足する事なく、習志野シティFCの快進撃、期待しましょう!
「第一カッターフィールド」はこちら。